生活のメモ

「友達に(苗字)と(苗字)と(苗字)っていうのがいて〜」戸籍にその名はもうない わたしは出会った時の名で呼ぶね

 

死にたくなる日と死にたくなる日のあいだにいる友人に月のような果物をわたす 

 

えーっ彼氏さんきびし〜♡ 手刀を抜くまえにハンカチを差し出す

 

電子タバコの甘ったるいにおいでビールの旨みがえぐみになって消えてお会計ください

 

マフラーもブランケットもコートも捨てた ソファの中までにおったから捨てた ソファの皮は物干し竿からするりと逃げた ドライヤーの奥からまだにおった

 

あーはいはい また話聞いてないねその目 チュッパチャップスでもいる?

 

 

空いている急行に乗れない

2025/04/12

アプリで知り合った人と2回目 わたしが提案した店以上に魅力的な数々の店を出してくれてまんまと乗っかってそこそこの値段のコース料理を食べることになる 仕事帰り、予約システムを開いて(あー誕生日近いしプレートとか 用意しようか でもさすがに2回目で それは重いか)などと考えながら電車の壁に寄りかかっていると、「せっかくなのでペアリングにしませんか??」と言われ、ナイス提案!!!!のったのった!!!と2秒で2倍の金額を支払うことを決定する サクサクと予約してその日をたのしみに待ち、直前に気が乗ったらプレートを予約しようと決める

当日、最近お直しに出したプリーツスカートと花柄の靴下で駅に向かう 早めについたのでお気に入りのパン屋に寄ってあんぱんを一つだけ買う あんぱんというより あんこ入りのフランスパン 焼き菓子があればプレゼントにしようかと思ったけどやめる あまりに気持ちが表れすぎなので

肝心な料理はすべて初めての味がして「このワイン怖い!」とかいいながら全部いい気持ちで平らげる 知らない国の言葉でならんだメニューをこれなにかね、と当て合いするそのとき まわりがみえていたかは、わからない 気を遣って合間を埋めなくても良いなら、それでいいやと思えたのでそんなに話さずにいた 店員さんに本場ってもっと辛いんですか?と聞いた私がいちばん私だった 知らないワインの感想を空にばら撒くその時 だれがよろこんでいましたか 隣の席の男女、女性が過剰なリアクションを施しており私もこういうふうに見えているのかななどと冷静になる瞬間さえなければよかった

 

お腹がいっぱいでどうしようもなく、腹ごなしに歩きたかったので隣駅までの徒歩を提案 どちらでも帰れる相手は お話ししたいので、と言ってついて来たのでいっしょに大通をあるく 角にあるファミマを見つけて急に安心して わたし もうわかります!といってずんずんすすむ アプリでの戦績や過去のあれこれを聞かれ、安心して暮らしたいだけという話をする そちらはどうなんですか?と あまり気の入らない声できくと、6年付き合ってる彼女がいます と へえ 遠距離 大変ですねー、大学の時に知り合ったんですか?とか真顔で聞きながら 内心は目をかっぴろげて今までのこの時間なんだったんだ???????????アプリってマッチングアプリのこと?????????利用条件精読しましたか???????と幾多の疑問が駆け巡り前に進むだけで目一杯になる もうだめはやく駅に着きたい と思ってとにかく足を前に前に出していると、高身長のニコニコ好青年が迫って来て、こんなおしゃれタウンに陽気な酔っ払いかしら?と目を凝らしているとわたしが行ったことのない国で漁業をしているはずの友人で思わず駆け寄る 肩をバンバン叩きながらなんでいるのー!!!!!!!!と破顔 この街にくるとあんたのことを思い出すよ、こんど選挙の話しよう、とすべてがほんとうの立ち話をする 相手にスマホを渡して写真撮って!!と言って今まで撮ったことのないツーショット 嬉しくてとにかく笑ってしまう  なんともいえない顔で佇む相手をご飯友達!!!!!!と紹介しながら、こんどまたゆっくりはなそーと言いながら解散 この直前にあったことのネタバレを銀河1の好青年におもしろおかしく話すための構成を考え始める 駅に向かう途中、「手とか繋いでなくてよかったですね」と言われほんとうに何を言ってるかわからなくて大地が割れたかと思った 今日がわたしの誕生日じゃなくてよかった イヤな気持ちになる街がまた増えてしまった こんなにも揺さぶられたのが情けなく誰にもこの話をしていなくて良かった 飯フレ探すならマッチングアプリするなツイッターをやれ 空いている急行に乗れず、各駅停車に乗って最小限の音量で柴田聡子を聞きツイッターを開く もらったお菓子をどうしようかかんがえる お菓子は悪くないし鳥にでもあげるか

 

 

 

幹事だって幸せになりたい_0218

 

 

夜、新橋、本を介してはじめてのひととお話しする会に参加 受付で名前を言って、エレベーターに乗るとこれからお話しするのに微妙な距離感が居心地がわるい 話しかけたくてうずうずしてしまうのだけれど、浮いてしまいたくなくてやめる 丸くなって座る 会が始まるまでの時間、やはり微妙な距離で身体が辿々しくなる 会話の糸口をさがす

 

このかんじあったな このかんじ

・入社式で丸いでっかいテーブルに初対面どうして並んで座り、どこからきたのか、どの大学か、人事は誰か、何が不安か、などを一通り聞き、話せてない人に話を振って、適度な自己開示をするのを繰り返してめちゃくちゃ疲れたこと でも真空ジェシカが好きな同期に誰にも聞こえない声量で川北さんのボケをかまされて救われたこと

・初めて行ったバーで会話に入るタイミングがなく、お通しのクッキーの話をしていたので、「へー名古屋のお菓子なんですか」と声をかけて輪に入れたこと

・居酒屋でしばらく一人で飲んでいると、珍しく同年代っぽい人が座っているなと気になって「それ何頼んでるんですか」と声をかけたこと

 

初対面のときの会話の始まるかんじ、をまとめてくるんでおきたい なににも変え難い緊張感があるから 

 

自己紹介と本の紹介が終わる 個人的なことについて話せる人ばかりで不思議な気持ちになる いたんだな、こう言う話ができる人が…と定期的に思う 前職ではあり得なかった

下の階におりて立食でお話しする 主催者が「社交してください」という表現を使っていてよかった 「社交」と言われると一気にいやらしくならなくてよい 本が好きな人は優しくて穏やかな人が多い、と信じている 日記が流行っているという話をして終了 半ば追い出されるように会場を出る 寒空の下、建物の前で溜まっているのが耐えられず「二次会行く人ー!」と手を挙げて店を探して向かう 久々に行くチェーン大箱居酒屋はかなり騒がしくて何回か顔をしかめた 大人の社交場はふだん聞こえない音がたくさんする アプリがむずかしい話や良い個人書店の話などをして楽しかった。教えてもらった初台のOH!MY BOOKSに行ってみたい。

乾杯をし、席替えをし、程よい時間で会計、改札まで送り届け、噛み締めるように日比谷まで一駅歩く わたしの大いなる主体性を褒めてほしくて友人にLINEする

 

突発的に起きた初対面の13人飲み会をなんとか始めて終わらしたのは我ながら偉かったと思う ふだん主体性のかたまりにような人間に囲まれているので忘れていたけどわたしはそこそこの先導力がある できるけど疲れるので向いてはいないのかもしれないけれど、初対面ばかりでも場をいい感じにする力があるのでこの能力を他で生かしたい 飲み屋ではたらくか… 

春に怯えて冬に頼ってだいじょうぶになりたい_0217

半泣きで電車に乗っている 春の陽気の勢いに逆らって不安がどんどん大きくなっていく 歩いても電車乗っても増幅されていく不安に抗えない 生理前でもないしなんでもない めちゃくちゃ不安だ はあ どうやら季節の変わり目が苦手で、前回は11月だった 友人にちょっとの勇気を出して、季節の変わり目に不安が止まらなくなる、と言う話をしたら、よくわからないと言うような顔をされて話題がおわったことも一緒におもいだす だれかにわかってほしいのか そんなこともなく とにかくこの状態を認識しておくことで、良くなった時に「良くなれるんだ」と思えるのが大事なのであって

 

歩いても食べても締切を守ってもとにかく不安が全速力で走ってくる やめてよーと半泣きになって静観していると、まだまだ居座っていてまた泣きそうになる よくない想像が頭の中をギッチギチに占めてしまう 友人に「芽吹きの時期が苦手 わたしは芽吹けないから」と言ったら「もうそんな年齢じゃないよ」と言われて下を向いた そりゃあそうか 

いつもと同じルートで動くと、いつもとの違いが明確になってまた不安が生産されてしまうのでいつもより一駅前で降りてゆっくり歩く 会社は午後からにした こういうことが、未だにある 催促のLINEで起きた瞬間の不快感を思い出す お茶のお誘いも、仕事の修正の依頼も、友人のイラン旅行の報告もすべて「ぽわあん」というちょっと期待させるような音で届く 

 

楽しくて明るい話をするべき飲み会で、最近はみんなでいる方がむしろ一人だと感じる と言う話をした 友人は「話せば話すほどもうこれ以上分かり合えないとわかるからじゃない」と言っていて、本当にそうだと思った 話したり書いたりすると わかってくることがある とにかく話し始めればよい

 

行ったことのない喫茶店でアイスココアを頼む また寒くなってほしい 寒さをすべての言い訳にできるから というかしたいから

 

 

主体性女の決起集会(スナックにて)_0216

 

先輩の誕生日祝いで終電を逃すことを決意 二軒目にスナックへ行く。マッチングアプリでの戦績を話すと、青い照明の元でも美しい超絶ハイキャリア先輩に「私たちみたいな自立した女はだれかと幸せになりづらいんだからね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と奥の奥まで目を合わせながら真っ直ぐ言われてキョロキョロしてしまった 「私たち」??????私もですか??ねえ、私もなんですか??と上を向いて笑う あなたに魅力がなかったなんて思わないでね、と言われたこと お守りのように心の端っこに置いておこうと思う おしゃべりが上手な女子が集まると、頭の上に声が飛び交って一瞬何にも聞こえなくなる時がある 早すぎて見えないみたいな意味 大事な話をして、大事な気持ちになったはずなのにあまり覚えていない

 

三度寝、久々の喫茶店バイト 不安だったけれど、ちゃんとバッシングをし、会計をし、皿洗いをし、レコードを変えられた 数少ない身体知を発揮する時、普段使っていない細胞が生き生きとするような気がする

シフトが終わってオーナーと店長とおしゃべり 数ヶ月の近況報告と、店で最近あったことなどをきく 品川区長のはなしや政治家の仕事ぶりを可視化したい、いけてる投票啓発ポスターを作るだけで満足したくない、などの話をして「わたし選挙好きなので!!!!」とするっと口から出てきてちょっと私にひいてしまった とにかく政治の話がしたい

 

中央線に乗らずに帰るのはもったいない気がして、新宿まで移動 どうしても今日修正しないといけないものがあったので、喫茶店をはしご エジンバラ、DUGに振られてタイムズに入店 狭すぎる席間 隣の男女は終電をお互い調べながら次の店に行くか、という攻防 男性が「このまま帰るのは寂しい、こんなこと言うのはじめてだよ」と言い、女性は満更でもなくうだうだとじゃあどうするの〜など言って 、結局飲み屋に行くことになっていた その反対は就活中の大学生 オンライン面接対策としてリアルタイムにいかにChatGPTを使いこなすか、設問に対してのそれっぽい嘘の回答を披露しあっていた 私も就活生のとき、これくらいしたたかだったらよくやれたのかなと思う

ゴールデン街に行き、2回目のバーへ 会話の入るタイミングを伺うこの時間が毎回恥ずかしい すた丼が食べたくなって帰宅 客に媚びない店主ってほんとうにかっこよくて美しい 駅までの最短ルートを教えてもらってその通りに帰る 前回の反省を活かしてちゃんと終電前の電車に乗れた 私って 学習できる女だった でもきょうは 三時間夜の散歩をしても良いくらいの暖かさだった どんどん春が近づいていてこわい まだまだ寒いと言っていたかったし、冬にセンチメンタルになっていたかった 外でホットワインをたらふく飲むのをやり残している

 

帰り際にたたみかけてくる欲_0212

ジムに行きたい、飯が食べたい、自分で野菜を蒸したい、スーパーに行くのが面倒、家に戻って自炊してジムに行くなんてもっと面倒、もうさすがに燃料が残ってない、松屋はイヤ 2時までやってる定食屋にダメ元できたら電気がついてた!救われた…

 

明日締切の作業をやっていたらどんどん沼にハマって、途中でアートボードを回転させまくったり、画面がはちゃめちゃになってしまった あれもいいこれもいい、をやり続けていると永遠に終わらない仕事なのでどこかで頃合いを決めないといけないのだけど永遠を追い求めて22:00になってしまう 仕上がって印刷してみて「天才かも〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」とひとりで絶叫するまでがたのしい  相手に送るのはドキドキ 初稿のメッセージをかいてエンターキーをバチんッッッと押す とっても喜んでもらえてよかった…もっと上手くなりたい

 

どんどん良くなっていく画面を見ていれば何にも怖くないのに、終わった瞬間の静寂に耐えられなくて急に寂しさが落ちてくる さいきんは多い  マッチングアプリをやめよう 

 

別れ際が上手なひと_0209

街にこびり着いた記憶は一気に漂白されないもので 野毛の焼き鳥屋で隣に座って仲良くなって、二回飲みに行ったひとからもう連絡がこないことなどを思い出し目を見開いて駆け足になる さみしくて、さみしいのかもしれない その後何度も野毛には来ていて、畳にスイカが転がっている実家みたいな飲み屋のママが50回くらい同じ曲をカラオケに入れてBGMにしていたり、ビビりながら入ったオーセンティックバーで白スーツの似合うマスターに優しくしてもらったり、たのしくてうれしい記憶が重なっているはずなのにさみしさとずっと肩を組んでいる 友人たちは確かな関係性を確実に育んでいる中、わたしはずっとフラフラしていてひとりで大丈夫なふりをしている 長い仲の友人とご飯に行くと、決まって同棲、出産、結婚の話になるけれど気を遣われすぎて話を振られることも無くなった と笑いながら友達に話すあいだ、内心つるつると涙が流れていることに気づいていますか?私に言っています

大瓶は、なくなったかな、と思っても無くなっていないから良い お子ちゃまなので揚げ物ばかり頼んで、あったかいうちにパクパク食べているとビールの存在を忘れている 酒とつまみの配分が完璧な先輩をみると畏れ多い気持ちになる ビールといくつかの冷菜でちまちまと飲んでいる諸先輩方はあまりに大人すぎる 自分、序盤でメンチカツをたのみます、油とアルコールに手綱を握られているので

別れ際が上手な人になりたいとおもう 久しぶりに会った人に、また会いましょう、というとあまり目が合わなかったので、もう一回また会いましょう!失礼します!!ともう一度言いにいった また 会ってくれるかな、と不安になるような別れ方がたくさんあった 嘘でもいいから「またね」と言って欲しい ちゃんとひとりで帰りたいから